2013年9月10日火曜日

さんま苦いか塩っぱいか

 ナースマンのAwくんは、最近「ちょっと」自炊を始めたのだそうです。
自炊をちょっと始めました

 「ちょっと」というのが、謙遜なのかテレなのか、その表現の仕方が「ちょっと」愉快でした。聞けば、最近は、ほとんど魚を食べていないのだそうです。
 今はちょうど、さんまがおいしい季節。彼にはぜひともさんまを食べてほしいものです。

 さて、魚の背骨にも脊髄が走っています。脊髄から分かれた末梢神経は、魚の場合だったら、頭から尻尾の先まで、ほぼ平行に走っています。
 ところが、人の脊髄から分岐した末梢神経の皮膚での分布図(皮膚分節)を見てみると、手足の部分はかなり複雑になっていますね。
関髄分節と皮膚分節
(高崎眞弓編『麻酔科医に必要な局所解剖』[文光堂]より)

 これは、ヒトが立位二足歩行を始めたためで、犬や猫のように四つん這いになれば、魚と同じように、末梢神経の皮膚の上での支配領域はほぼ平行になっているのです。

今日の逸品

 四条葛野大路の京都ファミリーの1階に西浅という魚屋さんがあります。
 ここの魚は、どれを食べても「はずれ」がありません。Awくんと「最近魚を食べていないな」という話をしていたとき、彼に西浅の魚を勧めました。
 ぼくも魚が食べたくなって、帰りに西浅に寄りました。平台には、銀色に輝くさんまがずらりと並んでいました。その横に、さんまのさしみが置いてあったので、思わず手を伸ばしてしまいました。
 「さんま苦いか塩っぱいか」というフレーズで有名な、佐藤春夫の「秋刀魚の歌」という詩に出てくるさんまは、おそらく焼き物です。新鮮なさんまはさしみで食べても絶品です。
魚河岸「西浅」のさんまのさしみ

 Awくん、今日は夕飯にさんまを食べましたか?